開催主旨
主旨
日中国交正常化以来、両国間の教育交流は絶え間なく発展・深化してきました。1980年5月、両国政府は『日中科学技術協力協定』に調印し、両国の大学がそれぞれの分野で密接に協力し、人材育成と科学研究を強力に推し進めることとしました。近年、中国の民弁大学(私立大学)においても日本の私立大学との交流や協力事業を積極的に展開し、現時点、日中間の私立大学交流協定は既に千件を超えています。
日本全国にある700校以上の大学の中、私立大学は約75%を占めています。日本の私立大学は、高等教育の普及に重要な貢献をしました。一方中国では、7大学総数(700校あまり)に占める私立大学の割合は僅か28%です。その大部分が1990年代に創設されたもので、歴史が浅いながら、中国の高等教育の多様化と大衆化の進展おいて重要な役割を担っています。
中国にある私立大学のほとんどは、技能型の人材育成を目標にした「職業技術大学」という位置づけであり、国際化発展はまだ日が浅く、基盤は相対的に弱いです。このように、中国の私立大学の教育国際化進展には様々な課題があります。一方、日本は世界で最も早く大学の国際化戦略を打ち出した国であり、日本の私立大学も日本経済の高度成長を支える人材の育成に多大な貢献を果たした。しかし、少子高齢化がますます深刻化する日本社会は教育資源の過剰という課題にも直面しています。
こうした背景の下、両国私立大学学長シンポジウムを開催し、一流私立大学の建学理念や経営方法について話し合うことは大変意義深いことと思われます。「日中私立大学学長シンポジウム」では毎年、日中両国から数十あまりの私立大学と教育機関の代表が集まり、私立大学の運営管理や教育レベルの判定、また、実践型人材の育成、国際教育協力等の面において、意見交換を行っています。日本と中国の教育関係者の対話を通じ、私立大学間の交流と協力をさらに強化し、両国の私立大学の全面的な発展を促進できると確信します。
過去の開催情報
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開催日 |
開催地 |
開催規模 |
第一回 |
2017年8月25日 |
日本東京私学会館 |
中国の10と日本の20の私立(民弁)大学と教育機関 |
第二回 |
2018年6月3日 |
中国上海 上海建橋大学 |
日中両国から50あまりの私立(民弁)大学と教育機関 |
第三回 |
2019年10月19日 |
日本大阪 私学会館 |
中国の27と日本の25の私立(民弁)大学と教育機関 |